前走7/05(土)小倉・マレーシアカップ(芝1800m・混ハンデ)優勝後に右前第三中手骨の骨折が判明。先月24日(木)に栗東トレセン内診療所で右前患部の螺子(ボルト)固定術をおこない、術後は入院馬房で経過観察を行ってきました。
ギプスを外して今朝レントゲン検査を実施したところ、獣医からは『手術自体は無事成功しましたが、縦に亀裂した骨折線が上(皮質すれすれ)まで達しているため、やはり全治には1年以上かかる見通し。競走復帰できたとしても、歩様に跛行が残る可能性は否めず、これまでと同じパフォーマンスを発揮できないのでは』と見解を示され、競走能力喪失の診断を受けています。
そのため誠に残念ではございますが、ここで匿名組合契約を終了することといたしました。近日中に競走馬登録を抹消し、今後は愛知県刈谷市の豊原ライディングホースで加療に努める予定です。
グランアルティスタ号にお送りいただいたこれまでの温かいご声援、誠にありがとうございました。
「まずは出資会員の皆さまにお詫び申し上げます。前走1着でゴール入線し、OP馬になってくれたのも束の間、このようなご報告をしなければならず誠に申し訳ありません。右前患部はレントゲン画像でも縦に長く亀裂した骨折線が確認でき、気力で最後のひと頑張り乗り越えてくれたのが分かるレベルでした。普通の馬ならレース途中で止まっていても不思議ありませんし、この馬の我慢強さには本当に頭が下がる思いです。手術は無事成功したものの、競走復帰となれば最低でも一年以上かかる見通しで、またこれまでどおりのパフォーマンスを発揮するのは難しいであろうというのが獣医からの見解でした。これからもっと飛躍が期待できただけに、残念で言葉が出てきません。今後についてはまだ2~3ヶ月間は舎飼いする必要があるため、引き受け先の乗馬クラブで加療してもらい、乗馬転向を目指す予定です。グランアルティスタの第二の馬生が幸せなものになってほしいと心から願っております」(寺島良調教師)